2009年11月19日木曜日

自力他力のこと

 安心決定ショウ から 
自力・他力、日輪の事。
自力にて往生せんと
思ふは、闇夜にわが眼の力にて物を見んと思わんが如し、更に叶うべからず。
日輪の光を我が眼に受け取りて所縁の境を照らし見る、
これしかしながら日輪の力なり
但し、日の照らす因ありとも、生盲の者は見るべからず、
又眼開きたる縁ありとも、
闇夜には見るべからず。日と眼と因縁和合して物を見るが如し、
帰命の心は眼のごとし、
摂取の光は日の如し.
南無は即ち帰命、これ眼なり、
阿弥陀仏は即ち他力弘誓の法体,これ日輪なり。
よって本願の功徳を受け取る事は、
宿善の機『南無』と帰命して
『阿弥陀仏』と称ふる六字の中に、
万行、万善、恒沙の功徳ただ一声に成就するなり。
故に外に功徳善根を求むべからず。

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