人は必ず死にます、そして、死の今際に、もし信心が違い
暗闇に向かわんとなれば、その恐ろしさは言葉では
とても表現できないものとなるでしょう。
厭離穢土、欣求浄土。穢い身体を捨てて、浄らかな
身体を受ける。このようになれば良いのですが、
また多劫を経るというようなことになれば、不幸ですね。
欲生我国、摂取不捨。この穢土を厭い離れ、浄土を欣い求めよ
我が国に生まれたいとおもえ。捨てて離さなさいとあります。
今の生きている世界を離れて、阿弥陀仏の国に生まれたいと
おもえとあり、その意味をきくことがそのまま、
仏説になります。三世因果の道理しかり、善因善果
悪因悪果の理、衆生の怨をもって悪をなすという言葉しかり
因果輪転して絶えることがなく、常に身に従う。
殺因は殺果であり、悪の自性ガなす因は悪の果を招く。
悪性の衆生どうしで、悪因縁を増やすことがあっても
減ることはありません。常に身から口から意識から
自分の姿を知れば一体何をやっているのだろうかと。
私の受けた話は、往生要集にある一説で、衆生は
怨をもって悪をなし、皆これ同じ。
短い一説ではありますが、核心をついています。
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